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2014/11

04

火曜日

珪藻土のウソ?ホント?

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今 巷では、新築住宅に既存住宅のリフォームに
人気の珪藻土材。

 

日本に古くからある自然素材で、化学物質による
シックハウス症候群になる恐れが低いことなどから
広く普及してきました。

 

しかし・・・

 

すべてにおいて万能の材料などこの世の中にはない訳で、
過去には安価で耐久性、耐熱性、絶縁性などに非常に優れ
『奇跡の鉱物』ともてはやされた、あのアスベストですら
今や『静かな時限爆弾』などと呼ばれ悪魔扱いされています。

 

では 珪藻土のデメリットとは何か?

デメリットを語る前に『珪藻土』とは?

 

珪藻土とは、珪藻とは植物プランクトンのことで、
800万~1000万年前の植物プランクトンの一種である
珪藻の遺骸(珪藻殻)が泥粒子とともに沈殿し、
遺骸の中の有機物が酸化分解し二酸化ケイ素(無機物)を
主成分とする殻が海底や湖底に堆積して化石化したものを
いいます。

 

珪藻土には直径が2~50ナノメートル
(※1ナノは1メートルの10億分の一)という非常に小さな
細孔を無数に持ち、その小さな穴が自立的な吸放湿を半永久
的に行うことにより、湿度の調整や脱臭、吸着を行うことで
結露や湿外を防止出来ると言われています。

 

そんな珪藻土のメリットとは・・・

 

①室内の湿度を一定に保つ
②主成分が化石である為、耐火性能が高い。
③室内のにおいを吸着する
④断熱、保湿性能に優れている。
⑤音の反響が少ない
⑥衝撃に強い

 

以上のような事がよく言われている利点です。

 

 

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ではいよいよ本題 珪藻土は万能の材料なのか?

 

・・・答えは『否』です。

 

なぜなのか?
答えは珪藻土それ自体が粉だからです。

 

詳しく説明しますと、垂直面の壁に粉を塗るのですから
水を混ぜて塗ると・・・当然落ちてきます(当たり前ですが)
もともと固まるものではないため、壁を塗るために接着剤が
必要となってきます。その接着剤を混ぜる行為が実は、
先程述べた珪藻土の長所である多孔質の孔を塞いでしまう
役割をしてしまうのです。

 

さらに最大の長所である調湿効果というのがクセもので、
常に湿気が多い場所だと、吸湿した湿気を放出しないので
内部に溜まったままとなり、カビなどの発生の原因と
なってしまいます。これを防ぐ為には、化学物質である
防カビ材を混入する必要があり、自然素材の看板が・・・

 

お部屋に至っては、最近の建物は昔の建物と比べものに
ならないくらい気密性に優れている為、珪藻土が室内の
湿気を吸湿しすぎると過乾燥となり、アトピー肌にとっては
大敵なお部屋となってしまいます。

 

単純に考えれば、粉を接着剤で塗っただけのものですから
表面には凹凸がつきものです。当然凹凸部分にホコリが
付着しやすくなりますから、壁の掃除は必須となります。


材料自体に静電気は帯びていないので、ホコリ自体は
簡単にとれますが、経年で珪藻土自体もポロポロと
落ちてくるのでご用心を。これは長い期間湿度を保持
しすぎたせいで、粉自体が分離してくる加水分解という
現象です。梅雨時など湿度が多いときには特に注意が
必要です。

 

そしてこのポロポロ落ちてきた粉が『結晶性シリカ』といい
一度吸い込むと体の外には出せません。

一説には肺がんの可能性もあるといわれています・・・

どっかで聞いたような話ではありますが・・・

 

最初に書きましたように、万能な材料というのは
この世の中にはありえません。使用する場所や部位によって
どんな材料が最適か?専門家にお問い合わせください。

 

もちろん当社は、商品のメリット・デメリットをお客様に
ご説明して計画段階からアドバイスさせていただきます。

 

リフォームのご相談は・・・

こうべリノベーションへご連絡ください。

電話Tel 078-974-7710

 

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