2014/06
04
水曜日
浴室・バスをリフォームする際に気をつけたいのは、
換気・乾燥がしっかりでき、カビやシミを充分に防げること。
また、暖房を設置するなどして脱衣所・浴室・浴槽の温度差を少なくし、
冬場の体への負担を和らげることも大切です。
もちろん、リラックスできる機能も見逃せません。
それぞれに魅力があり、頭を悩ますのがバスルームの機能や工法です。
色やサイズや素材、安全性と機能性も考慮しなくてはなりません。
浴室・バスのリフォームの第一歩はまずここから。
それぞれのメリット・デメリットをよく理解して、快適な空間を作り上げてください。
ユニットバスのカタログを見ていると○○シリーズの○○タイプという
呼び方がよく出てきます。
だいたいどのメーカーでも基本性能のランクや特徴・価格の違いで
「○○シリーズ」という名称をつけています。
たとえばTOTOの集合住宅用のユニットバスでいえば「マンションリモデルバスルーム」と「ユニットバスルーム」
といったようにリフォーム用と新築用で
ユニットバスのカタログを分けています。
「マンションリモデルバスルーム」を例にとると、「スプリノWAシリーズ」「ひろがるWFほっカラリ床シリーズ」
「もっとひろがるWBシリーズ」「ひろがるWTシリーズ」「WHシリーズ」と各ユニットバスの特長ごとに
シリーズ分けしてあります。
さらにスプリノWAシリーズの中には「Rタイプ」「Sタイプ」「Nタイプ」
というようにタイプ別に分けてあります。
で、「○○シリーズ」「○○タイプ」ってなにが違うの?というお話です。
多くのメーカーでも同様ですが、一般的に
「シリーズの違いは基本性能や価格帯の違い」、
「タイプの違いは水栓金物や収納・カウンター類の違い」
で分けられていることが多いです。
なのでユニットバスを絞り込んでいく一般的な方法は、
1.まずは家の浴室の大まかなサイズを把握する。
2.メーカーと戸建用かマンション用かを選ぶ。
3.基本性能、欲しい機能や価格帯などでシリーズを選ぶ。
4.水栓や収納・カウンターの種類でタイプを選ぶ。
5.自宅にあったサイズがあるかどうかを確認。
なければ2や3から再選考。
6.欲しいオプションを選ぶ。
7.数種類選んだ中で実際に専門家に寸法を測ってもらい
最終決定。というような流れになります。
ここで注意が必要なのは、給湯器との兼ね合いも考えておく必要があります。
最近のユニットバスは「お湯はり機能の付いた給湯器」が設置されていることが前提で作られている商品が
多くなってきているので、水栓が洗い場にしかついていないものが増えています。
自宅の給湯器にお湯はり機能がない場合は、浴槽にお湯をためるための水栓が
もう一つ必要になったりすることがあります。
そんな時は「浴槽と洗い場両方で使える兼用水栓のついた タイプを選ぶ」、
「浴槽側にお湯はり用の水栓をもう一つつける」、
「浴室のリフォームに合わせて同時に給湯器を交換する」
という3つの方法があります。
ユニットバスは残念ながら気に入ったものを100%確実に選べるという商品ではありません。
というのもどのメーカーのどのユニットバスにも「必要設置寸法」というサイズがあり、ユニットバスを
設置するスペースよりユニットバスの設置寸法が小さくないといけないという絶対的な決まりがあるためです。
服や靴を買うときには体のサイズにあったものを選びますよね?
簡単にいえばそれと同じことです。
自宅の浴室に設置できるユニットバスを選ぶことが
リフォームにあたっての絶対条件になってきます。
これはユニットバスリフォームの最大かつ唯一の欠点とも言えるでしょうか?
幅や奥行きなど平面のサイズだけでなく、「高さ」にも気を使う必要があります。
ユニットバスごとに床下や天井裏の懐寸法が決まっていますのでできる限り現状に近いもの、
またはできるだけ洗面室の床の高さに近いものを選ぶ必要があります。
やむを得ない現場があることも事実ですが、下手をすると洗面室とユニットバスの床の段差が
グンと大きくなってしまったりします。
お気に入りのユニットバスがあるがどうしても設置寸法が足りないという場合は、設置寸法そのものを
大きくする必要があります。
つまり費用をかけて浴室の間仕切を移動させるリフォームをすれば実現は可能です。
とにかくまず 「ユニットバスはサイズで選べ!」 が鉄則です。